独ゲットユアガイドがゼロ予約・ゼロ解雇戦略 タオCEO「20年はないものと」
2020.05.25 00:00

現地発着ツアー・アクティビティー予約サイトを運営する独ゲットユアガイドは、新型コロナウイルス対策で20年の予約数をゼロと見通したうえで、世界17拠点の従業員700人の“ゼロレイオフ”戦略を遂行している。タオ・タオ共同創立者兼COOは、「こうしたケースでは刻々と変わる状況に左右されて週ごとに対応戦略を変更するのではなく、原則に戻ってぶれない戦略を遂行するに限る。20年はないものと考えている」と語った。
コスト削減策では、最大のコストである人件費を一時解雇せずに削減する。4人の共同創業者の報酬を50%削減し、上級幹部は任意で大幅な給料の削減を実施する。これに加えて、従業員の半数以上に減給と労働時間の短縮を受け入れてもらっている。全従業員の4分の3を占めるドイツの従業員に対しては、独政府の制度を適用して減給分の3分の2を救済する。一時解雇した場合、市場回復時の再雇用と教育に多大なコストが生じるのを回避する狙いがある。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Behind GetYourGuide’s strategy of zero bookings and zero layoffs」
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