JTBがトリップドットコムと協業拡大、 訪日中国人向け商品販売へ
2019.12.09 00:00
JTBは中国最大OTA(オンライン旅行会社)のトリップドットコムグループと訪日中国人のウインタースポーツに関する協業で合意した。
スキーや雪合戦などを楽しめる特別プランを合同でつくり、同グループのウェブサイトとアプリで販売する。JTBは訪日予約サイト「ジャパニカン」で扱う一部のホテルや旅館を同グループのサイトに掲載してきたほか、トリップドットコムは今年10月にJTBが中心となって発足した日中ツーリズムビジネス協会に参画するなど、関係を深めている。
ウインタースポーツでは、JTBの国内ネットワークや商品開発力とトリップドットコムの集客力をそれぞれ最大限活用する。スキー場のゲレンデ貸し切りプラン、全日本スキー連盟が認定する資格を取得できるプラン、雪合戦施設の貸し切りプランなどを新たに造成していく予定で、来年1月をめどに販売を始める。旅行前にレンタル用品を予約し、現地で受け取りができるサービスの提供なども検討している。
中国ではウインタースポーツがブームになっている。22年の北京冬季オリンピック開催もあり、国策としてウインタースポーツのレジャー人口を25年に3億人にする目標を掲げているためだ。トリップドットコムグループの孫波CMO(最高マーケティング責任者)は、「日本には良質な施設や商品があり、中国との距離も近く、ブームの受け皿となる」と期待を示す。
JTBもウインタースポーツに特化した中国の博覧会への出展や日本での雪合戦大会の開催など、需要取り込みを図っており、取り組みを加速させたい考え。「商品造成のうえでも、トリップドットコムが保有するデータなどに基づくニーズの把握などで協力していきたい」としている。
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