24年の訪日客3310万人予測 JTB推計 円安追い風に過去最高

2024.01.15 00:00

 JTBは24年の旅行動向見通しで、訪日外国人旅行者数は過去最高の3310万人に達すると推計した。23年を2520万人と予測し、それに比べ31.3%増で、19年比でも3.8%増とコロナ禍前を上回る。各種経済指標やJTBグループが実施したアンケートの結果などから見通し、12月20日に公表した。年明けの能登半島地震の影響はこの時点で加味されていない。

 昨年4月の水際対策終了に伴い訪日旅行がしやすくなったことに加え、欧米などと比べて相対的に安い物価と円安によるお得感もあり、訪日客数は急速に回復している。国・地域別で韓国、台湾、米国、香港などはすでにコロナ禍前を上回るか、それに近いレベルにある。回復が大幅に遅れている中国についても、緩やかながら着実に増加しており、24年は個人旅行を中心に回復が進むと想定している。

 訪日旅行は国内旅行と海外旅行に比べて回復率が高い。JTBの予測では、国内旅行は2億7300万人(23年比2.8%減、19年比6.4%減)、海外旅行は1450万人(23年比52.6%増、19年比27.8%減)と見ている。

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