6割が観光の気候行動計画 UNWTO、グラスゴー宣言の進捗報告
2023.12.18 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/hands-5618240_640.jpg)
国連世界観光機関(UNWTO)は11月末からドバイで開催された国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)において、観光に関する気候変動対策の進捗状況を紹介した。観光のグラスゴー宣言の署名者で実施報告書を提出した420人のうち、62%に当たる261人が気候行動計画を提出。さらに70%が自社の事業の一部またはすべてに関わる二酸化炭素(CO2)排出量の測定方法を示した。
21年のCOP26で採択された観光のグラスゴー宣言は、30年までにCO2排出量を半減し、遅くとも50年までにネットゼロを達成するコミットメント。測定、脱炭素化、再生、協力、資金提供を通じて実現する。署名者は23年11月時点で857者まで増えた。
また、政策立案をサポートするため、国家観光局による気候変動対策を支援するための政策ガイダンスも策定された。これらが認められ、観光のグラスゴー宣言はこのほど国連気候変動枠組条約(UNFCCC)に組み込まれた。
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