岐阜県と神田明神、観光振興で連携 関ヶ原の戦いが縁

2023.10.16 00:00

関ケ原古戦場記念館の小和田館長(左)と神田明神の岸川雅範禰宜

 岐阜県は東京・千代田区の神田明神と連携し、関ケ原古戦場と美濃中山道の観光振興に取り組む。関ヶ原の戦いに際し、徳川家康は神田明神に勝利祈願に訪れており、戦の舞台となった岐阜県が連携してイベントなどを開催していく。神田明神が地方自治体と連携するのは初めて。

 今後、関ヶ原町が所蔵する甲かっちゅう冑や合戦図屏風、神田明神が所蔵する浮世絵など、所蔵品の展示を行う。神田明神は複合施設の文化交流館EDOCCOを有しており、岐阜県の特産品の販売も行う。双方の公式ウェブサイトで情報を発信していく。

 講演会やイベント、セミナーなども共同で手掛ける。第1回は12月、関ケ原古戦場記念館の小和田哲夫館長による講演会を文化交流館で開催予定。同記念館の開館10周年、神田明神の創建1300年を迎える30年に向けて、連携を一層発展させる。

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