熊本空港、内際一体のターミナルビル開業で利便性向上 待合エリアは50倍に

2023.04.17 00:00

搭乗待合エリアは熊本県産木材を使ったデザイン性の高い空間

 16年の熊本地震で被災した熊本空港の新旅客ターミナルビルが3月23日に開業した。国内線と国際線のターミナル機能を一体化し、復興のシンボルとして高い耐震性と快適性を備え、非常時のライフラインも拡充した。

 最新技術を活用し、搭乗手続きの時間を短縮する。自動バゲージドロップを導入し、保安検査時には一度に複数人がレーンを利用でき、待ち並ぶ時間が短くなる。手荷物からパソコンの取り出しが不要な検査装置も採用した。

 搭乗待合エリア内の店舗面積は従来の約50倍に拡大。県産木材を使ったデザイン性の高い空間で、飲食や買い物を楽しめる。

 新しいターミナルビルは熊本城の黒漆・しっくいをイメージしたデザイン。国内線を黒、国際線を白で統一し、城の石垣や加藤清正の家紋がモチーフのエントランスやサインを施した。

 1階のイベントスペースでは毎週土曜、くまモンが登場するステージも始まった。24年秋にはターミナルビル横の広場を中心に、地域に開かれたにぎわい空間が誕生する。

関連キーワード