スカイマーク再上場で140億円調達 新機材導入進め、売上高1100億円目標

2022.12.26 00:00

 スカイマークは12月14日、東京証券取引所グロース市場に上場した。15年1月に経営破綻して同年3月に上場が廃止されてから、7年9カ月ぶりの復帰となった。上場時の公募により調達した約140億円の資金を活用して、現在運航中のB737-300型(177席)の後継機としてB737MAX シリーズを新たに導入。燃費の改善や保有機材数の拡大により需要を取り込み、コロナ禍前の18年度に882億円だった売上高を中長期目標として1100億円以上とする戦略を掲げた。

 これを支えるのが国内線市場における盤石な事業基盤、リーズナブルな運賃と高品質なサービス、競争力の高いコスト構造など。民事再生手続きの終結から6年半、新生スカイマークとして5年連続で定時運航率第1位を達成したほか、顧客満足度の向上に取り組んだ。コロナ禍が落ち着いてきたことで、今後はレジャーやVFR(知人・家族訪問)などの需要が回復すると予測。23年3月期は純利益90億円と4期ぶりの黒字を見込んでいる。

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