大型ホテルの運営手法に一手 星野リゾート、異ブランド連携で集客率向上

2022.10.24 00:00

リゾナーレ大阪では乳幼児教育の最先端アプローチを導入。壁一面にクレヨンで自由に表現できる客室も用意

 星野リゾートは12月16日、リゾナーレ大阪を開業する。ハイアットリージェンシー大阪内の施設の一部を改装して展開するという異例の形態。星野佳路代表はこれを「コラボレーションホテル」と呼び、異なるブランドが連携して集客する大型ホテルの新たな運営手法と位置づけている。

 28階建てで480室あるハイアット大阪の23階部分の64室をリゾナーレ仕様にする。最上階には専用のアクティビティー施設も設ける。ただし、レストランやプールなど付帯施設はハイアットの宿泊客と同様にサービスを受けることができる。

 背景には、大型ホテルの集客と利益確保の難しさがある。ハイアットは世界的なブランド知名度と会員組織を持ち、ビジネス客の利用も多い。大阪は1994年の開業以来、そうした客に支えられてきた。しかし、コロナ禍を経てリモートワークが普及し、ビジネス需要はこの先の減少が予想されている。大阪の宿泊市場は客室数が需要を上回る供給過剰の状況で、当面は厳しい状況が続くとみられる。

 そこで、異なる顧客層や強みを持つブランドと連携することで、客室を埋め切ることが可能になるという算段だ。リゾナーレはファミリー客をターゲットとしており、ハイアットとは補完し合う関係にある。

 開業当時から環境が変化し、当初の集客や利益計画が適合しなくなるケースはどの事業にもいえることだが、初期投資が大きい大型ホテルではより深刻だ。星野代表は「投資家やオーナーが元の業績を超える業績を目指すことができる」といい、「同じ課題はいろんな都市で起こり得ることで、うまくいけば(各地の)大型ホテルで誕生する」と普及に期待している。

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