JR東日本企画、脱炭素化へ環境省と連携 北海道で新規事業

2022.08.29 00:00

環境省北海道地方環境事務所の櫻井洋一所長(左)とjekiの高橋敦司常務取締役CDOソーシャルビジネス・地域創生本部長

 ジェイアール東日本企画(jeki)は全国の地域活性化事業を強化するなか、北海道の脱炭素活動の推進に向けて環境省北海道地方環境事務所と連携協定を締結した。国が提唱する、地域がそれぞれの資源を活用して進める地域循環共生圏(ローカルSDGs)の実現と脱炭素の施策を後押しするソーシャルビジネスや市町村の新たな取り組みの創出を目指す。jekiが札幌駅前で運営するインキュベーション施設「HOKKAIDO×Station01」を拠点に両者が連携して取り組む。

 インキュベーション施設は、jekiが地方創生伴走型支援スペースとして昨年6月に開設した。地域活性化事業に特化した起業家の育成や新しいビジネスを支援するためで、官公庁や企業が利用している。協定に基づき、関係者のパートナーシップ形成の場づくり、ローカルSDGs事業の推進、北海道のゼロカーボン実現の各種施策を行う。地域交通や観光活性化にも取り組む。

 環境省は北海道で脱炭素を強力に推進するため、民間の力を借りた課題解決や新たな価値を創造するインキュベーションの機会を必要としていた。jekiが施設とソーシャルビジネスで豊富な実績を持つことから提携に至った。

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