カナダ観光局、量から質へ転換 ライリー副社長「受け入れ側も重視」
2022.05.16 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/0523_P06-01.jpg)
カナダ観光局のモリーン・ライリー国際市場担当副社長がこのほど来日し、今後の方針について説明した。カナダ政府は4月以降、2回のワクチン接種者は新型コロナウイルス検査結果の提出が不要となるなど入国措置を緩和。これに伴い、観光のプロモーション活動を活発化している。
ライリー副社長はコロナ禍を経てカナダではツーリズムへの考え方が変わったと明かした。「観光はカナダの人々の生活の質の向上に貢献し、観光客の人生も豊かにするもの」と新たなミッションを定め、受け入れ側の意見も重視する姿勢に転換。訪問者に関するアンケートを定期的に実施して住民の満足度を測定し、地域で観光の価値を伝える活動も始めた。カナダ先住民観光協会の提案でサステナブルを超えたリジェネラティブ(再生)の概念も戦略に取り入れたという。
今後は交流を求める人、サステナビリティーを大事にする人を呼びたい意向。目標値にも受け入れ側の満足度を含めた。日本市場の回復は24~25年とみていたが、規制緩和や航空便の状況によって早期の回復を見込めるとした。
【あわせて読みたい】ツーリズムのグラスゴー宣言 気候変動対策が本格始動 持続可能な地域経営の手引き策定 運輸総研・UNWTO駐日事務所 モナコ、持続可能な観光の白書作成 強みと課題を把握 今後の戦略策定の基礎に サステイナブルな旅を考える 求められる送客側の意識改革
カテゴリ#海外旅行#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
?>
-
ブランドUSA、セールスミッションで日本重視の姿勢 目標達成へ市場の回復欠かせず
?>
-
韓国団体旅行の販売意欲促進へ JATA・KTOが共同でコンテスト
?>
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
夏の海外旅行、19年の6割 JTB推計 国内も需要に落ち着き
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く