ブッキング・ホールディングス、第3四半期は増益 航空券予約拡大でシナジー
2021.11.29 00:00

ブッキング・ホールディングスの21年第3四半期の予約宿泊日数は3四半期連続で増加し、1億8300万泊となった。前年同期に比べ44%近く増え、コロナ禍前の19年同期の2億2300万泊に近づいた。総収益は前年同期比77%増の47億ドル(19年同期は50億ドル)。グレン・フォーゲルCEO は「主に欧州が牽引し、宿泊予約の改善傾向を報告できることをうれしく思う」と述べた。
予約宿泊施設の約30%が民泊など新たな施設で、19年第3四半期からわずかに増加した。ただ、欧州ではホテルの需要が改善しているという。
キャンセルを除く旅行予約総額は237億ドルで前年同期から77%増加したが、19年比で6%減。調整済みEBITDAは21億ドルで、19年第3四半期以来で最も高かった。販売費は13億8000万ドルにほぼ倍増した。今期はパフォーマンスマーケティングチャネルに傾倒したにもかかわらず、直接予約の割合が高い。
航空券予約は前年同期比131%増。主にプライスラインによるものだが、27カ国に拡大したブッキング・ドットコムの航空券予約サービスにも支えられたといい、フォーゲルCEO は「航空予約の25%以上が新規顧客。このおかげで宿泊の同時予約率が高くなっている」と述べた。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「EUROPE TRAVEL DRIVES BOOKING HOLDINGS’ REVENUE UPTICK IN Q3」
【あわせて読みたい】ブッキングHD、第1四半期の業績改善 宿泊予約2割減も航空券好調
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