まちづくり連動型のホステル誕生 宮崎県で空き家再生、耕作放棄地も整備
2021.09.27 00:00

まちづくりを内外の関係者らと共に学び実践する拠点として、「まちづくりホステルALA(アラ)」が宮崎県都農町に誕生した。約5000㎡の耕作放棄地を畑に、隣接する2軒の空き家をホステルとオフィス機能のある施設に再生した。運営するイツノマは地元のまちづくり会社。人口1万人の都農町は高齢化と若者の流出が大きな課題で、「農の都」と呼ばれながらも後継者不足は深刻となっている。これらの解決策の1つとして、今回整備した施設を有効活用していく。
建物のうちオフィス機能を備えたハウス棟は、研修用のスペース、ブレストやワークショップ等ができる空間を備える。ワーケーションでの中長期滞在者も働きやすい環境を整えた。ホステル棟はシングルルームを中心に12室・14床で、1泊1室3500~5000円。共用設備として囲炉裏やワークスペースなども備えている。
イツノマは都農町の振興を図るため、地元の若者層を巻き込んでディスカッション等を重ね、グランドデザインを描いたり、プランの実践等にさまざまな取り組みを行っている。その一環として、ハウス棟は地元の若者と意見を交わす「若者ひろば」の会場などに活用する。企業研修や、大学と提携して合宿形式で地方創生等を考え町民等と交流できるイベントなども計画している。
オンラインコミュニティー「まちづくりカレッジ」を開設し、まちづくりに実際に参加してもらう内外の幅広い仲間づくりにも取り組む。11月にはスタディーツアーを計画しているが、そのような際の宿泊施設としてもホステルを活用していく。
一般の旅行者等の利用も歓迎しており、自社サイトのほかOTA(オンライン旅行会社)から予約できる。
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