旅行決定要因は価格より返金保証 エクスペディア調査、コロナ禍で市場に変化
2021.08.30 00:00
エクスペディアが日本を含む世界8カ国で行った調査で、旅行を予約する際に重視する項目が変化していることがわかった。これまでは価格が最優先されていたが、予約変更時に全額返金が可能であるなど返金保証が決定要因の最上位に付けた。徹底した清掃・除菌作業など安全衛生対策も2番目に重要度が高い。長引く自粛生活で旅行意欲は鬱積しており、コロナ明けの旅行に投資を惜しまない傾向も見て取れる。
調査は旅行の価値観や期待の変化を検証するため、米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、豪州、メキシコ、日本の18歳以上の成人8000人に実施した。ホテル予約の場合、決定要因で全額返金は24%でトップ。次いで安全衛生対策(22%)で、格安料金(17%)を上回った。予約の変更に対応する柔軟なポリシー(11%)も含めると、状況が不安定ななかで変更時の保証を求める傾向がうかがえる。この傾向は商材を問わず共通して見られた。
ただし、年代差も見られ、日本の40歳未満は安全衛生基準を最重要項目に位置付けた。ソーシャルディスタンスの確保や非接触式の設備、特典やアップグレードにも重きを置いている。
旅行意欲は健在で72%が1年以内の旅行を予定している。短期的に見て過半数の60%が国内を希望し、海外旅行は27%が1年以内を希望している。出費意欲もあり、18%が21年は旅行に最もお金をかけると回答した。これは家のリフォームと同率で、エンターテインメント(12%)や車の購入・メンテナンス(11%)をしのぐ。
自粛生活明けの旅行では新たな体験を求めていることもわかった。75%がこれまで行ったことのない地域を旅行先に選ぶと回答。22%は一生に一度の特別な経験を求めている。
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