シンガポール航空、日本でNDC予約開始へ 利用促進へインセンティブ

2020.07.27 00:00

専用割引運賃や事前座席指定など付帯サービスの取り扱いが可能に

 シンガポール航空(SQ)は12月から、IATA(国際航空運送協会)が推進する新流通規格(NDC)に基づいたコンテンツを提供する「クリスコネクト」プログラムを日本市場に導入する。同社の公式ホームページやアプリと同様の運賃や付帯サービスを旅行会社が取り扱えるようにする。NDCでの流通は欧米の航空会社が先行しているが、SQはIATAの最高認証レベル4を取得済みで、積極的に推進する。

 具体的には、NDC専用割引運賃のほか、事前座席指定など付帯サービスと組み合わせて販売できるようにする。業務渡航や報奨旅行、学生旅行にも適用でき、顧客特性に合わせてカスタマイズした提案を可能にする。運賃額は従来のGDSで設定される額より安く、需給バランスに応じて変動するダイナミックプライスとなる。

 利用方法は、APIによる直接接続、旅行会社向けポータルサイト「AGENT360」、NDC対応機能を備えたGDS、アグリゲーター経由の4つで、いずれも提供されるコンテンツは同一となる。SQは旅行会社の利用促進に向け、利用度合いに応じてインセンティブを支払う方針だ。

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