OTAのイードリームス、サブスクリプションで直販増加
2020.02.24 00:00
ストリーミングサービスからミールキットまで、サブスクリプションに消費者が夢中になっている。旅行分野では、バルセロナに本拠を置くOTA(オンライン旅行会社)のイードリームス・オディジオが「プライム」の名称で数年前から展開し、直近の決算で利用件数が第1四半期の12万5000件から第2四半期には45万件へと大幅に増加した。
プライムは、年間54.99ユーロで同社サイト上で航空券割引サービスを提供する。日程、路線、利用回数に制限はない。割引は航空券代によって異なり、たとえば100〜199ユーロのフライトの場合、平均40ユーロを割り引く。現在、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスで展開している。マーケティング費用はゼロだが、一部のブロガーに取り上げられたことで、販売を伸ばしている。
一部のOTAがグーグルとの競争に苦しんでいる時代に、直接予約をもたらすサブスクリプションモデルは恩恵をもたらす。同社は顧客ロイヤルティーの向上を目的としていなかったが、結果としてついてきた。ダナ・ダンCEOは「単純なポイントプログラムは顧客体験を改善しない」としている。
イードリームスは、23年までに加入者200万人を目標とし、新たな市場に拡大したい考えだ。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Is loyalty a “buzzword”? Yes, says eDreams CEO Dana Dunne」
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