JR東日本、駅を留学体験生かす場に 首都圏の外国人宅で学び、事後アウトプット
2024.02.19 00:00
JR東日本グループが駅の新たな可能性につながるユニークな教育商品を展開している。グローバル教育を提供するHelloWorldと提携し、日本国内での留学体験と駅構内でのアウトプットを組み合わせた「電車でいこう、まちなか留学」を発売した。首都圏近郊に在住する外国人宅に2泊3日で留学し、その体験を生かす事後学習の場として仙台駅にある旅のコンサルティング拠点「駅たびコンシェルジュ」を活用する。
対象は仙台市内の高校に通う高校1・2年生。英語力向上や異文化理解だけではなく、地元の魅力発信を通して仙台エリアの活性化に貢献するのが狙い。
留学先はHelloWorldに登録する首都圏在住のホストファミリー宅で、生活の中の生きた英語に触れるだけでなく、仙台の魅力を紹介し、地元のPRに挑戦する。事後学習では、駅たびコンシェルジュのスタッフから地域プロモーションや外国人対応の講義を受け、駅で自ら外国人客への対応やインタビューを行い、アウトプットするという流れだ。
料金は6万5000円(自宅/都内間の交通費除く)。日程はまちなか留学が3月23~25日、事後学習は4月7日。先着30人限定で現在、仙台市内の高校にもチラシを置くなどでプロモーションを行っている。
JR東日本グループは、経営ビジョン「変革2027」で駅を交通の拠点から暮らしのプラットフォームへと転換し、沿線地域の連携の深化や地域間・地域内の交流拡大を目指している。一方、HelloWorldは、関東・沖縄に在住する50カ国以上のホストファミリー宅へのホームステイ体験などを提供。今回は2月17日に実施した小・中学生向け学習列車に続く第2弾。
【あわせて読みたい】びゅうトラベルサービスが社名変更 観光流動創造会社を標榜 個人商品はウェブ変動型に 2021年5月31日号>「注目の事例」JR東日本の駅たびコンシェルジュ
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