伊豆のお遍路振興に本腰 振興会が法人化 参拝者を数万人規模に

2024.02.05 00:00

調達した資金で新たな御朱印帳を制作

 静岡県三島市の伊豆霊場振興会は11月にNPO法人化して再始動した。約50年間にわたり任意団体として活動してきたが、法人化を機に、江戸時代から続く伊豆のお遍路文化の振興活動を一層強化する。

 伊豆八十八カ所霊場は伊豆の中心地から始まり、三島、熱海、下田と伊豆半島を時計回りに一周して修禅寺に向かう400㎞以上に及ぶ行程。伊豆半島の絶景や海鮮料理、温泉などを楽しむことができる。

 伊豆の札所をつなぐ道を歩いて回れば、江戸時代の風情が感じられる。一方、鉄道や自家用車での巡礼という新たなスタイルの旅も可能だ。

 同会は、こうした魅力を広く訴求し、数十人程度にとどまる年間参拝者数を数万人に増やすことを目標に掲げる。

 昨年、ユーチューブ番組「令和の虎」に出演し、資金調達に成功。新たな御朱印帳を制作して販売している。今後は観光バスなどによるお遍路ツアーもつくる計画だ。

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