東海自動車、バス車両使った宿泊施設開業へ 案内所と一体リノベーション

2023.11.13 00:00

バスの内部にベッドなどを配置。3人が泊まれる

 静岡県西伊豆町に11月17日、「バスと過ごす」をコンセプトにした、1日1組限定の宿泊施設「ばすてい」が開業する。22年3月末に案内所としての役目を終えた築73年の宇久須案内所と路線バスとして活躍した中型バス車両を、東海自動車が一体的にリノベーションした。

 旧案内所には、飲食が可能なダイニングルーム、調理器具を備え付けたキッチン、ベッドルーム、浴室、トイレ、洗面などを設置。内装は見た目をほとんど変えずに補修するなど、当時の名残が感じられる空間が売り。

 レトロカラーに塗装したバスの内部には、座席を向かい合わせたボックス席やベッドを設置した。運転席に座ってハンドル操作をしたり、降車ボタンを押したり、移動手段してのバスとは異なる空間で特別な時間を過ごすことができる。

 宿泊定員は5人(案内所2人/バス3人)。地域の民宿や漁協の協力で海の幸を盛り込んだ食事セット(要予約)を用意するなど、人口減少など課題を抱える地域でにぎわいの拠点を目指す。料金は1棟1泊3万4000円から。

キーワード#ホテル・旅館#新着記事