旅行に特化したリハビリ施設開業 出かけるための体づくり 介護士の待遇改善にも

2023.06.05 00:00

 千葉市若葉区に、旅行に出かけるためのリハビリに特化した大型デイサービスセンターが開業した。介護事業を手掛けるエルダーテイメント・ジャパンが運営する「リハビリスタジオてぃーだ桜木」で、最新機器を導入し、旅行をコンセプトにしたさまざまなリハビリメニューを提供する。旅行できる体づくりを専門職がサポートする。

 例えば、観光バスに乗ることを想定した階段昇降や石畳の歩行に備えた不整地歩行訓練、リハビリマシンを用いて畳部屋での立ち上がりや姿勢の安定のトレーニングなどを行う。

 自力で旅館の大浴場に入浴することを目指す「富士山のお風呂」訓練、買い物リハビリなどもある。同施設は元高級外車店を改装したガラス張りの開放的な雰囲気が特徴。介護施設をより身近に感じてほしいという。

 同社の糠谷和弘代表取締役は日本介護旅行サポーターズ協会の代表理事を務める。介護士が介助士の資格を取って旅行に同行できれば副収入となる。その仕組みをつくり、介護士の待遇改善にもつなげる。

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