佐伯市、100年後見据え観光事業 浦を保全へ 体験プログラム造成

2023.04.24 00:00

大漁旗をモチーフにしたプロジェクトのコンセプトデザイン

 大分県佐伯市は豊かな浦を100年後も残すため、観光プロジェクト「浦100」を開始した。佐伯寿司で有名な同市は1623年、佐伯藩が魚類の生息を守るため森林資源を残す触書を発令した。持続可能な地域の発展を目指す取り組みの先駆けともいえる。「佐伯の殿様、浦でもつ。浦の恵みは山でもつ」という400年前からの言い伝えを次の100年につなげるため、自然の恵みを体感できる観光プログラムの造成に取り組む。

 約350の市観光協会会員事業者に「浦100」のタペストリーとプレートを配布し、宣伝活動への協力を促す。さらに、観光コンテンツを提供できる事業者を広く募集し、共に観光プログラムを造成する。

 24年春のJRの福岡・大分デスティネーションキャンペーンに向け、初年度は10アクションの創造が目標。スタート時点で3事業者の参画が決定している。

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