JTB、添乗員同行ツアーの企画・造成で新体制 流通手法や仕入れの強み融合

2023.04.10 00:00

羽田空港第2ターミナル国際線出発ロビーで実施したトークショーの様子

 JTB は4月1日にエスコート商品販売事業部を立ち上げ、「ルックJTB」と「旅物語」をともに企画・造成する体制をスタートさせた。添乗員同行ツアーの基盤を強化する狙い。両ブランドが得意とする商品づくりを融合し、変化する市場ニーズに対応する。

 ルックJTBは自社店舗や提携販売などホールセールを軸とし、旅物語は新聞など通信販売を主としてきた。これを継続しつつも2つの流通手法を組み合わせた運用を視野に入れる。遠藤修一部長は「顧客とより広く深くコミュニケーションが取れる関係を強化するビジネスモデルに発展させていく」と話す。

 商品設定や仕入れ面でのシナジーも追求する。例えば仕入れはルックJTBがピーク期に強く、旅物語はオフ期に強い。融合させることで強化する。

 3月には海外旅行の機運醸成を目的に、入場が制限されている羽田空港第2ターミナル国際線出発ロビーで特別ゲストや添乗員によるトークショーや空港特別見学を盛り込んだ日帰りツアーを実施。計3日間450人の枠に申し込みが約1万6000人に上った。添乗員同行ツアーの需要の表れと見ている。

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