旅行再開も秋口の動向複雑 夏の勢い続かず シミラーウェブ調査
2022.11.28 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/11/to-go-biking-979583_640.jpg)
シミラーウェブがまとめた調査報告によると、旅行動向の複雑な状況が描き出されている。調査はエクスペディア、エアビーアンドビー、ブッキング・ドットコムのデータを基に分析。主に世界のウェブトラフィックと米国の成約率に注目した。
それによると、景気低迷とインフレ率の上昇にもかかわらず、消費者が可処分所得を旅行に費やした「リベンジ旅行」の夏は、静かな秋と冬の旅行に取って代わられたことを明らかにしている。3社のトラフィックは8月から9月にかけてわずかに減少し、9月から10月にかけて再び減少した。シミラーウェブのシニアインサイトマネジャーであるジム・コリドー氏は、「私たちは非常に“ホット”な夏を過ごしたが、それは持続不可能だった」と指摘する。
エアビーのウェブトラフィックは前年比で10月に11%増加したが、第3四半期で見ると20%減少した。エクスペディアとブッキング・ドットコムも同様の傾向にある。「四半期での減少は、旅行需要が通常のシーズナリティーのパターンを超えて減少する可能性を示している」(同)。考えられる要因に高インフレと高金利を挙げた。
「人々は運賃の値上がりを非常に懸念しており、ホテルやバケーションレンタル会社での直接予約よりも、OTA(オンライン旅行会社)での予約の方が増えている。シーズナリティーに沿った減少ではあるものの、消費者は運賃と経済状況について明らかに懸念している」と推測した。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「STUDIES SEE POSSIBLE MUTED FALL, RETURN OF HOLIDAY TRAVEL」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
日本の宿泊施設に新評価基準 ミシュランキーが登場、108軒選出
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
?>
-
ノルウェージャンクルーズ、ブランドの認知度拡大へ 旅行会社に訴求 日本市場重視で
?>
-
オーストリア観光局、日本事務所開局50周年 24年は記念イヤー尽くし
?>
-
日本人の一人旅、世界で最多 ユーロモニター調査、個人重視傾向が顕著
キーワード#OTA#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く