米運輸省、航空運賃表示を厳格化 付加手数料の事前開示義務付けへ
2022.10.17 00:00
米運輸省(DOT)は航空会社と旅行検索サイトに対し、基本運賃以外の特定の手数料を前もって開示することを義務付ける規則を提案している。旅行の検索と予約のプロセスに透明性を持たせることが目的。航空会社をはじめ、米国発着の航空運賃を表示するOTA(オンライン旅行会社)、検索サイトなど第三者に影響を与えることになる。
ピート・ブティジェッジ長官は、「旅客は航空券を購入する前にフライトの全費用を知る権利がある」と説明する。新たな規則案では、航空会社は顧客に対し、請求する手数料の透明性を確保するよう求めており、これにより旅行者は十分な情報を得たうえで購入を決断できる。エクスペディア、ブッキング・ドットコムなどが加盟するトラベル・テクノロジー・アソシエーションはこの要件案を支持すると述べている。
この規則では最初に運賃を表示する際、子供と同席する場合の料金、フライトの変更・キャンセル料金、預け入れ・持ち込み手荷物の料金も表示しなければならない。消費者の選択に基づき、搭乗者別料金または旅程別料金として表示することが求められる。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「U.S. DEPARTMENT OF TRANSPORTATION CALLS FOR FEE TRANSPARENCY FROM AIRLINES, OTAS」
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