JR四国、駅の旅行店舗を大幅縮小 利用客の減少受け 5支店は営業継続
2022.10.10 00:00
四国旅客鉄道(JR四国)は、駅に併設して旅行相談や旅行商品販売などを行ってきた店舗を大幅に縮小する。同社の旅行店舗は、ツアーブランド名を冠した「駅ワーププラザ」と、より規模が大きく県庁所在地などで展開する「ワープ支店」がある。このうち、坂出や丸亀など8駅に併設するワーププラザをすべて12月28日までで営業を終了する。インターネットによる予約・販売の普及や直販化、コロナ禍での来店者の減少など、昨今の利用状況を踏まえた。
高松、松山、徳島、高知、大阪・梅田のワープ支店5店舗は旅行窓口業務を継続する。今後の旅行商品の購入・相談は、旅行関連の総合情報サイト「JR四国ツアー」をはじめ、駅の予約センター(電話対応)、およびワープ支店の利用を呼び掛けている。なお、ワープ梅田支店は年明けから営業日時を縮小するとともに、来店はウェブでの事前予約を促す。
JR四国はこれに先立つ19年9月にもワーププラザ7店舗の営業を終了しており、店舗再編はその流れ。今回、坂出、丸亀、観音寺、伊予三島、新居浜、伊予西条、宇和島、志度での営業を終了することで、ワーププラザは全店舗が姿を消すことになる。
JR各社では、インターネット販売の普及などを背景に、駅を拠点とした旅行販売の形態が変わりつつある。JR北海道はツインクルプラザを21年2月末までに全店閉鎖。JR東日本もびゅうプラザの営業を今年2月末ですべて終了した。JR東日本の場合、新たに「駅たびコンシェルジュ」を開設し、旅の提案や地域情報の発信、シニア・訪日客サポートのほか、旅行者受け入れ拠点としての機能も持たせ、新たな店舗の役割を追求している。
【あわせて読みたい】JR北海道も旅行店舗閉鎖へ 業績悪化で個人旅行事業撤退 JR東日本が旅行販売をウェブに特化、22年春までにびゅうプラザ全店閉鎖へ びゅうトラベルサービスが社名変更 観光流動創造会社を標榜 個人商品はウェブ変動型に
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
メタバース空間に鳥取県 砂丘や神崎神社など舞台 魅力に触れる体験で訪問意向醸成
-
JTBのNDC利用、狙いは価格訴求力 「料金メリット大きい」 シンガポールから拡大へ
-
次はDMCの時代? 整備に向かう地域、その役割とは
-
次の成長へ「住むNIPPONIA」 NOTEが構想 居住から入るまちづくり
-
中部空港の中間期、2期連続黒字 通期純利益は19年度超え予想
-
10月の客室利用率、関東91% 国慶節やイベント需要が押し上げ
-
学び旅ガイド2025 教育旅行最新事情と修学旅行データ
-
アニメ以外でも聖地巡礼 じゃらん調査 実写ドラマや大河も
-
日産、今度はアドベンチャーツーリズム 外遊びで子供に学び 全国28カ所で体験案内
-
『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』 いい子の扱いに戸惑った時の処方箋