法人旅行の回復、26年にずれ込み GBTA予測 インフレや価格高騰が影響
2022.09.05 00:00
GBTA(グローバル・ビジネストラベル・アソシエーション)は、世界の法人旅行支出の回復時期を26年と予測した。昨年11月時の予測より2年近く遅れる見通し。昨秋、GBTAは22年に支出が急増し、24年には19年の1兆4000億ドル水準に戻ると見ていた。
新型コロナウイルスに関する多くの規制が改善された一方で、インフレや燃料価格の高騰、労働力不足などが法人旅行の回復ペースに影響を与えている。21年の世界の法人旅行支出総額は6970億ドルで、最低値となった20年を5.5%上回った。25年には19年水準に近い1兆3900億ドルに回復し、26年半ばには1兆4700億ドルに達するとGBTA は予測している。
GBTAは、73カ国44業種を対象に出張旅費とその伸びを毎年調査している。今後の見通しとともに、世界の財務幹部と出張者を対象とした調査結果も含まれている。今回の調査では、回答者の4分の3以上が、23年には22年に比べてより多く、または大幅に出張すると答え、グローバル企業の財務担当シニアの84%が来年は今年に比べて出張費が多少または大幅に増加すると回答している。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「BUSINESS TRAVEL RECOVERY DELAYED UNTIL 2026 AS TRAVEL SPEND SLOWS」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
訪日消費の詳細データ開放 観光庁、企業やDMOの戦略策定に
?>
-
日本人の家族旅行は子が主導 ヒルトン調査 海外より国内志向
?>
-
JALサ旅をグローバル展開 第1弾はヘルシンキ 国内約4割増と好調
?>
-
25年の法人旅行、費用上昇緩やか CWT・GBTA予測 航空券は0.6%増
?>
-
韓国人の旅行、日本での支出増 ビザ調査 費目トップは買い物
?>
-
Z世代は旅行もタイパ重視 SNSで見てすぐ出発 行動は迅速
?>
-
旅行者の3割が環境配慮を軽視 ブッキング・ドットコム調査 ネガティブ思考が新たな課題に
?>
-
アーティストの追っかけ渡航が増加 エアビーの宿泊利用動向 テイラー・スイフトは70%増
キーワード#法人旅行#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
江ノ電に高雄メトロ号 日台観光電車プロジェクト 菓子メーカーが仕掛け人
-
水上温泉、3年目の廃墟再生マルシェに4400人 旧一葉亭の施設生かし
-
日米観光交流年で旅行企画コンテスト、父と息子の宇宙旅が大賞 シンポジウムで需要回復議論も
-
観光庁、候補DMO制度を廃止へ 登録要件厳格化で 25年4月にガイドライン
-
韓国パラダイスシティ、日本からのMICE誘致に注力 初のイベントで訴求
-
専門家・実践者が語る文化観光が目指す未来
-
クールジャパン再起動 崖っぷちからの脱出
-
主要旅行業者の7月取扱額、海外旅行やや回復も法人中心 19年比プラスは7社
-
変革迫られる観光、次世代が鍵 観光立国リーダーらの認識一致
-
観光の限界点のその先に