旅行サブスクリプション、成長の可能性大 エンタメより支出意向高く
2022.09.05 00:00
イードリームス・オディジオが実施した調査で、サブスクリプションの中で旅行は既存会員と新規会員の両方が拡大する可能性が最も高いことがわかった。調査は北米と欧州の8市場で1万人以上の消費者を対象に行った。
現在の旅行サブスクリプション加入者の90%が今後12カ月間、サービスへの支出を維持または増加させると回答した。既存加入者の47%も、経済的な課題があるにもかかわらず支出を増やすと答えており、支出を減らすことを検討する可能性があると答えたのはわずか9%だった。
消費者に最も人気のあるサブスクリプションのカテゴリーはエンターテイメントだ。75%がネットフリックスなどのストリーミングサービスを保持している半面、旅行の47%と比較すると、購入レベルを増やす予定があるのは29%のみ。一方、旅行サービスに加入していない消費者の24%は今年加入を検討すると答えている。これは、食品や飲料、健康、美容、フィットネスなど他の分野で加入を検討している消費者より高い。
17年からサブスクリプションサービスを提供しているイードリームスのダナ・ダンCEOは、「商品の卓越性だけでは顧客のロイヤルティーを引き出すのに十分ではない。消費者はパーソナライズされたサービス、コスト削減、商品が玄関先や受信トレイに自動的に直接届けられる利便性をますます重視するようになっている」と述べている。
旅行分野のサブスクリプションは勢いを増しており、2月にはアラスカ航空が開始した。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「TRAVEL SECTOR MOST LIKELY TO SEE SUBSCRIPTION GROWTH」
【あわせて読みたい】2019年6月3日号>トラベルサブスクリプション 新たな収益モデルの可能性 トラベルサブスクリプション、新たな収益モデルの可能性 欧州大手OTAが宿泊サブスクリプション 顧客ロイヤルティー強化見込む
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
-
?>
-
世界の観光都市、東京が初の3位 MICE開催地として人気上昇 ユーロモニター調査
?>
-
日本インバウンド連合会、「ループバウンド」を提唱 広義のインとアウト循環
?>
-
関東運輸局、江戸街道プロジェクトを推進 統一テーマでブランディング
?>
-
ナイトツーリズムに関心 ブッキング・ドットコム25年予測 気候変動の懸念も
?>
-
JALダイナミックパッケージにキャンセル保険 国内向け 旅行者の要望反映
?>
-
AI浸透で観光産業に3つの変革 企業関係管理でパーソナル化 流通は直取引に
?>
-
アニメ以外でも聖地巡礼 じゃらん調査 実写ドラマや大河も
?>
-
キーワードは賢い消費 ユーロモニターの25年動向予測 安さが購入動機にならず
キーワード#サブスクリプション#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旅行取扱額で19年超え企業、11社に拡大 10月実績 海外旅行は7割まで回復
-
キーワードで占う2025年 大阪・関西万博からグリーンウオッシュまで
-
「海外旅行は国の大きな課題」 JATA髙橋会長、回復へ政策要望
-
肩書インフレという時代
-
観光産業底上げに国際機関が重要 PATA日本支部、活動を再び積極化
-
『日経トレンディ2025年1月号 大予測2030-2050』 勝負を決めるのは人間
-
旅行業の倒産、24年は低水準 零細企業中心に22件 すべて消滅型
-
ビッグホリデー、「旅行商社」を標榜 販売店との共栄へ新事業 まず介護タクシー旅行
-
海外旅行市場、若年女性がけん引 25年の実施意向トップ 国内旅行でも顕著
-
OTOAが5年ぶり新年会 海外旅行回復や支払い改善促進に期待