経産省、イベント支援へ新割引制度 5月にもワクワク割スタート ワクチン接種条件
2022.04.18 00:00
経済産業省は21年11月に閣議決定された経済対策に基づき、「イベントワクワク割」を5月にも開始する方針で準備を進めている。国内で開催される文化・芸術やスポーツイベント等のチケット価格の2割相当(上限2000円)を国が負担する形で割り引く。需要を喚起し、コロナ禍で大きな影響を受けた事業者を支援する。
対象はコンサート、スポーツ観戦、伝統芸能、美術館・博物館・映画館・遊園地・テーマパーク等への入場などで、無観客ライブなどオンライン配信イベントもリアルタイムでの配信を原則に適用される。飲食や移動・宿泊を主な目的とするものは対象外。チケット販売事業者等が給付の申請や受領を行い、割引で給付金相当額の便益を提供する仕組み。昨年12月から販売事業者とイベント主催者を公募していた。
前身のGoToイベント(20年10月29日~21年12月31日に実施)との大きな違いは、オンライン配信イベントを除き、ワクチンの接種歴または陰性の検査結果の確認を新たに条件としたことだ。これにより、消費者が安心してイベントに参加できるようにする。
感染拡大の懸念があるにもかかわらず実施に踏み切るのは、特に若年層のワクチン接種率が伸び悩んでいるため、この施策で接種を促す狙いがある。公式サイトでは4月12日現在、2回の接種完了を条件にしているが、首相会見発言などを踏まえると、開始時には3回にするものとみられる。正式な条件や期間はあらためて公表する予定としているが、接種率アップにどの程度効果が期待できるかはまだ不透明だ。
なお、イベント当日の検査で参加者が証明書等を忘れた場合は、主催者の判断により、通常価格での入場を認めることもできる。
【あわせて読みたい】GoToの制度設計 産業界が望む2.0から訪日・海外版まで イベント中止費用を補助、上限2500万円で動画配信条件 新型肺炎、MICEビジネスに打撃 イベント・会議の中止相次ぐ
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