ウクライナ侵攻で大規模運休 旅行予約もキャンセル増加
2022.03.21 00:00
航空券予約データ分析のフォワードキーズによると、ロシアがウクライナに侵攻して以降、ロシア発着の航空便のキャンセルが急増している。
軍事侵攻を開始した翌日の2月25日、ロシアへの旅行が予約されるごとに既存予約が6回キャンセルされた。キャンセル率が高かったのはドイツ(773%)、フランス(472%)、イタリア(152%)、英国(254%)、インド(285%)、トルコ(116%)。同様にロシアから海外に向かうフライトも欠航し、2月24~26日にキャンセル率が高かった目的地はキプロス(300%)、エジプト(234%)、トルコ(153%)、英国(153%)、アルメニア(200%)、モルディブ(165%)などとなった。
航空便のキャンセルは、ロシアからの観光客に依存する多くの国で訪問者数が回復し始めている矢先だった。ロシアからの3~5月の国際線は平均でコロナ禍前の32%まで回復し、人気目的地のメキシコへの予約は19年に比べると427%増、セーシェルは279%増、エジプト192%増。フォワードキーズのオリビエ・ポンティ副社長は、「現在のデータにはロシアへの制裁の影響がまだ含まれておらず、状況は悪化することになる」と話した。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「RUSSIAN INVASION OF UKRAINE TRIGGERS MASS FLIGHT CANCELLATIONS」
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