海外旅行需要の獲得に先手 水際対策緩和で手配旅行販売 安心感売りに
2022.03.14 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2022/03/0321_P04-01_R.jpg)
新型コロナウイルスの水際対策緩和により、これまで海外旅行の障壁の1つとなっていた帰国後の制約が条件付きで解消された。これを受け、旅行会社が旅行需要喚起へプロモーションを積極化する動きが出てきた。
エイチ・アイ・エス(HIS)はウェブサイトの海外旅行ページトップに「今すぐ行ける海外旅行 ついに渡航再開!」と打ち出した。募集型企画旅行は感染症危険情報などの関係で控えざるを得ないが、航空券やホテルの手配は可能であることを周知。「ワクチン接種者モニタープラン」では、航空券やホテル、送迎、キャンセルサポート等のセット購入による割引商品(手配旅行約款適用)を設定した。一例として、成田発ニューヨーク5日間(4月1~27日出発)の場合、航空券などを個別購入するより10万円安くなる。
第2種旅行業のホットスプリングは、国内旅行で展開していた旅行予約サービス「こころから」を海外旅行に広げた。3月31日までに事前登録すれば、通常は5500円のサポートプランを無料とし、需要を先取りする。
航空会社と宿泊施設を独自の予約システム上で組み合わせ、手配旅行として提供する。併せて、コロナ禍では出入国手続きの準備等に特別な対応が求められることを考慮。必要な準備・手続きの事前チェックや現地医療機関を案内するなどのサポートを用意した。海外旅行参入は、大手の店舗閉鎖が相次ぎ、機動力のあるスタートアップにとって大きな商機と判断した。
3月1日からの水際対策緩和では、感染流行の非指定国からの帰国でワクチンを3回接種済みであれば自己隔離が不要になった。対象にはハワイ(米国)など人気旅行先が含まれ、対象国の拡大に期待が高まっている。
【あわせて読みたい】水際緩和、訪日観光の出口はまだ 海外旅行は再開へ一歩前進か トラベル懇話会、海外往来再開へ研修旅行実施 フィンランドに3月下旬から 「自ら扉開く」
カテゴリ#海外旅行#新着記事
-
?>
-
人生に不可欠な“遊び”の場を訴求 カリフォルニア観光局、ブランド刷新で
?>
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
?>
-
ブランドUSA、セールスミッションで日本重視の姿勢 目標達成へ市場の回復欠かせず
?>
-
韓国団体旅行の販売意欲促進へ JATA・KTOが共同でコンテスト
?>
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く
?>
-
ドイツ観光局、開局50周年で需要喚起強化 日本市場は緩やかな回復
?>
-
夏の海外旅行、19年の6割 JTB推計 国内も需要に落ち着き
?>
-
旅行心理、家計に余裕なく節約志向 JTB総研調査 20代は海外旅行に前向き
キーワード#HIS#新着記事
キーワード#出入国管理#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く