西武HD、苗場プリンスなど31施設売却 運営特化でホテルチェーン拡大
2022.02.21 00:00

西武ホールディングス(HD)は子会社のプリンスホテルが国内に所有するホテルやゴルフ場など全76施設のうち31施設をシンガポールの政府系ファンドGICに売却する。対象にはザ・プリンスパークタワー東京や苗場プリンスホテルなど15のホテルが含まれ、譲渡価格は約1500億円、譲渡益は約800億円の見通し。運営はこれまでどおり継続する。固定資産にかかる費用を圧縮して財務基盤を強化し、運営受託に特化してホテルチェーンの拡大を目指す。
アセットライト化を推進するグループ戦略の一環。ホテルオペレーター会社として西武・プリンスホテルズワールドワイドを設立済みで、プリンスホテルの運営機能を移管する。再開発計画が進行している施設は保有を継続するが、総合不動産会社として現プリンスホテルから4月に商号を変更する西武リアルティソリューションズが所有する。西武・プリンスホテルズはGIC と西武リアルティソリューションズから運営を受託する体制となる。
会見した西武HDの後藤高志代表取締役社長は、「アセットライト戦略はグループの企業価値が上がるのであれば今後いろんな形で検討していきたい」と意欲を示した。国内外で展開するホテルを現在の84カ所から今後10年間で250カ所に拡大する計画を描いている。
【あわせて読みたい】西武HD、プリンスホテルの商号変更 運営と資産管理の分離へ組織再編
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