JR東もペット旅行の環境整備へ 専用新幹線を運行 スターフライヤーはチャーター便も
2022.05.16 00:00
コロナ禍による巣ごもりでペットと過ごす時間が長くなり、家族の一員という思いがさらに定着してきたことも踏まえ、ペット同伴の旅行需要を掘り起こす動きが広がりを見せている。JR東日本グループは西武ホールディングスなどと組み、日本初の新幹線を利用したペットツーリズムの実証実験を行う。スターフライヤーは提供中の定期便機内ペット同伴サービスに加えて専用チャーター便を運航する。旅行時のネックとなりがちな公共交通機関による移動の新たな可能性を探る。
JR東日本は5月21日から1泊2日で愛犬同伴の軽井沢への旅を設定した。最大のポイントは、往路の上野/軽井沢間の新幹線の一部車両を専用に貸し切ること。乗車後約40分間にわたり愛犬をケージから出し、乗客の膝の上やカバーをかけた座席シートの上で、自宅にいる時のようにくつろいで一緒に旅を楽しめる。専用列車を用いたペットツーリズムの実証実験の位置づけ。
30組限定の募集で、旅行代金は往路の新幹線代、宿泊料金(朝食付き)、1頭分のペット料金を含み2人1組10万6000円から(1人の場合6万7000円から)。獣医師・トレーナーが同行して旅行をサポートする。宿泊は愛犬と泊まれるドッグコテージがある軽井沢プリンスホテルなどを利用する。
ユニ・チャームは、同社製品のペット用おむつを着用して愛犬を同伴できる場所や時間を増やしていくプロジェクトを立ち上げた。スターフライヤーと福岡のハッピートラベルが賛同。その一環として5月29~31日の2泊3日で羽田/福岡間の専用チャーターフライトによる福岡・長崎ツアーを実施する。4人1部屋の場合、通常料金大人1人22万9800円から(1頭分のペット料金含む)で販売し、市場拡大を図る。
【あわせて読みたい】スターフライヤー、機内ペット同伴フライト本格開始 アレルギー対策を徹底 スターフライヤーが機内ペット同伴、22年実施へ検証 新サービス開拓に挑戦
関連キーワード
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
キーワード#JR東日本#新着記事
キーワード#ペット#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
福岡周遊バスツアー、統一ブランドで一挙展開 DCキャンペーンの目玉
-
DMO制度のこれから 課題多き地域の司令塔づくり
-
戦略修正で旅行成約率20%に 海外旅行の「こころから」 行き場のない消費者に対応
-
沖縄ツーリスト、最高益の16億円確保 スリム化やDX強化で収益性改善
-
訪日客の農泊促進へ重点28地域 農水省、受け入れ体制整備を優先支援
-
クラツー、新たな市場獲得へ短時間ツアー 訪日客も視野
-
百貨店の免税売上高、1月は約400億円 消耗品の伸び顕著
-
JTB、旅館再生ファンドに出資 宿泊施設の成長促し、地域を面的支援
-
持続可能な観光地、箱根が部門別世界1位 車椅子の旅に高評価 日本から2年連続トップ
-
羽田空港で能登の復興支援 自販機で寄付可能に