バスツアー価格に強い相場観 早期予約、天候不順時に割引意向
2021.09.27 00:00
バスツアーにはすでに特定の相場観が形成され、消費者の値上げに対する受容性はシビア――。ハルモニアが実施した「ウィズコロナ時代のバスツアー価格に対する意識調査」でこんな結果が明らかになった。
調査は7月、直近3年に旅行会社のバスツアーに参加した35~85歳の男女798人を対象に実施した。それによると、果物狩りと昼食、土産品をセットにした日帰りバスツアーの受容価格は8000~1万円、理想価格は9800円。これに対し、昼食をフレンチレストラン(ワイン付き)に変更すると受容価格は1万~1万2000円、2席分の座席利用で1万~1万4000円となるが、理想価格はいずれも1万円とほぼ変わらなかった。
値上げへの受容性を尋ねると、「少しでも割増するなら申し込みをやめる」との回答が全シーンで最多となった。特に「予約が埋まっている(割増で予約できる可能性)」(47%)、「社会問題への寄付等」(46%)は受容性が低く、「座席位置指定」(37%)、「高いレベルのコロナ対策」(36%)、「特別な体験」(34%)と続いた。一方、値下げを求める条件は、「早期予約」(41%)、「天候不順」(39%)の順に多く、「誕生月」(30%)や「予定通りの旅が実施できない」(30%)を上回った。
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