エクスペディア、第2四半期の業績改善 先行きには懸念
2021.08.23 00:00

エクスペディアグループの21年第2四半期(4~6月)の営業収益は前年同期と比較して270%増加し、約21億ドルとなった。総収入は約27億ドルから約210億ドルへと大幅に増加した。
しかし、業績に関する声明の中で、ピーター・カーンCEOは新型コロナウイルスの変異種の流行について懸念を表明した。「バケーションレンタルの強力なパフォーマンスと従来型宿泊施設の改善の恩恵を受けたが、海外旅行と法人旅行の需要減少、小規模市場と低価格施設に対する需要増によって相殺された。変異ウイルスは旅行業界に不確実性をもたらしており、世界でより多くのワクチンが接種されるまで、旅行回復への道のりは平坦ではない」としている。
そのため、同社はユニセフと提携し、ワクチンの世界的な流通を支援するプログラムを立ち上げた。予約ごとに2ドルを寄付する。
第2四半期の総収入に占める商材ごとの割合を見ていくと、宿泊施設が73%、広告・メディア8%、航空4%で、その他収入が残りの15%を占めた。販売・マーケティング費用は約12億ドルで前年同期に比べて320%増加した。調整後EBITDAは2億100万ドルで、4億3600万ドルの損失から黒字転換を果たした。
【あわせて読みたい】エクスペディア第1四半期4割減収、宿泊単価は10%増
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