MICE業界再興へ方向性 ICCA部会の国際会議「ハイブリッドで収益拡大」 

2021.01.18 00:00

ICCAのジェームズ・リース会長(右)とセンシル・ゴピナスCEO(中央)、アジア太平洋部会の西本恵子副会長が登壇

 日本で初となるICCA(国際会議協会)のアジア太平洋部会サミットが12月15~16日、パシフィコ横浜ノースで開催された。横浜市、横浜観光コンベンション・ビューロー、パシフィコ横浜との共催で、会場とオンラインを合わせて14カ国・地域から約300人が参加した。コロナ禍の影響を受けているMICE 業界の再興に向け、新たなミーティングモデルの確立をテーマに情報発信やネットワーキングが展開された。

 目玉は「危機における協力関係と国際会議の未来」と題したプレゼンテーションで、ICCA のジェームズ・リース会長らが登壇し、昨年11月の年次総会時に策定した高雄議定書を周知した。開催地名にちなんた議定書はMICE の潮流や生存戦略、主催者にとっての価値や達成度評価のあり方を定めている。エンゲージメントと価値向上、デジタル再構築とハイブリッドイベント、リスク管理の共有、革新的ビジネスモデルが柱で、今後の方向性を見いだすためのツールと位置付けた。

 コロナ下では対面会議が難しいが、リース会長は「ハイブリッドで実施することでさまざまな人を取り込むことができ、会費収益も拡大する」と述べ、取り組みを加速させる重要性を説いた。

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