健康証明アプリの開発続々 コモンパスが対象拡大、IATAやインターナショナルSOSも
2020.12.14 00:00
10月初旬に試験運用が開始された健康証明アプリ「コモンパス」は12月に適用が拡大され、ジェットブルー、ルフトハンザ・ドイツ航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、ユナイテッド航空、ヴァージンアトランティック航空がニューヨーク、ボストン、ロンドン、香港を出発する一部の便で導入する。コモンパスは世界経済フォーラム(WEF)とコモンズプロジェクト財団、37カ国の官民パートナーによる共同事業で、乗客の新型コロナウイルス検査結果などを保存・検証するアプリ。WEF と財団が立ち上げたコモントラストネットワークには航空会社や検査機関、医療関係者が参画、世界2000の空港管理会社が加盟する国際空港評議会(ACI)ワールドが新たに加わった。
ただし、コモンパスは開発中の電子健康パスポートの1つにすぎない。IATA(国際航空運送協会)は21年第1四半期に「トラベルパス」の運用開始を予定。空港・航空会社向けソリューションを手掛けるインク・アビエーションは、「デジタル・ヘルス・プラットフォーム」の立ち上げを発表した。インターナショナルSOSも国際商業会議所と共同でAOKパスを立ち上げた。ブロックチェーンを使用して健康状態を保存するアプリで、9月に試験運用を行い対象路線を拡大する予定。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Multiple digital health passports now available for COVID travel verification」
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