エアアジア・ジャパン破産申請 負債約217億円、2度目の日本撤退
2020.11.30 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2020/11/a2b313a2eb64a840466686a47f0697bf.jpg)
エアアジア・ジャパンは11月17日、東京地方裁判所に自己破産申請を行い、同日に保全管理命令を受けた。帝国データバンク(TDB)によると、負債は約217億円。搭乗率が伸び悩むなど厳しい経営状態にあるなか、新型コロナウイルスの感染拡大による運航見合わせが打撃となった。国内の航空業界におけるコロナ関連倒産はこれが初めてとなる。
マレーシアに本社を置くエアアジアにとって、日本市場からの撤退は2度目となる。日本でのローコストキャリア(LCC)事業を目的に全日空との合弁事業で12年に初参入したものの、わずか1年で撤退。その後、14年に楽天などをパートナーとして現在の会社を設立した。15年に中部空港を拠点に新千歳線に就航し、19年には台北線や仙台線を開設するなど、路線の拡大を図っていた。しかし、外注費などコスト負担が重く赤字決算を強いられていた模様だ。
コロナ禍では、4月以降、全便を運休。8月には、就航を延期していた中部/福岡線をはじめ、他の路線も再開したものの、搭乗率が低迷し、10月から全便の運休を決定した。12月5日付で全路線を廃止する。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#LCC#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く