フォルシア、新IIT対応の販売システム提供 名鉄観光が導入1号

2020.09.07 00:00

名鉄観光サービスがまず導入した

 フォルシアは9月1日、国内線の新個人型包括旅行運賃(新IIT)に対応した旅行販売プラットフォームの提供を開始した。全日空(NH)と日本航空(JL)が4月、パッケージツアーに適用する運賃を空席予測に基づき日々変動するダイナミックプライスに変更。仕入れがなくなり、旅行会社は事前の価格決定ができないといった課題を抱えていた。フォルシアは解消に向け、商品化やシステム投資にかかる労力の軽減を図る。

 開発したのは「フォルシアweb コネクト」。事前計算やリアルタイム計算などの使い分けで代金計算と表示をスムーズにする。航空券のほか、ホテルなど旅行素材ごとの販売価格と在庫状況を設定・管理する機能を標準搭載し、人の手で行ってきた業務を省力化する。また、サービス基盤を一部共通化し、必要な機能のみを提供することも可能とした。旅行会社はウェブ販売の際、ダイナミックパッケージはもとより固定型商品の場合にも、素材のみの準備でツアー設定が可能になる。

 すでに名鉄観光サービスが第1号としてオンライン予約システムに導入。国内ダイナミックパッケージ検索・予約サービスを開始した。フォルシアによると、今後も複数の旅行会社への導入を予定しているという。