米オンライン旅行市場、22年18%増予測 フォーカスライト調査

2022.05.09 00:00

 フォーカスライトは新たに発表した調査レポートで、米国オンライン旅行市場は22年に18%成長して767億ドルに達すると予測した。19年にわずかに及ばない水準。23年にはコロナ禍前を超えるが、海外旅行の回復は国内より遅れる状態が続く見通し。OTA(オンライン旅行会社)の21年の予約総額は652億ドルで、19年の82%水準だった。

 主要OTAの事業(バーボとエジェンシアを除く)は、エクスペディアグループとブッキング・ホールディングスの2社で21年のレジャー・非管理型旅行市場の約93%を占めたことがわかった。全世界ではエクスペディアが19年比67%の水準、ブッキングは同79%。20年と比較すると、エクスペディアはほぼ2倍、ブッキングは2倍以上に伸ばした。

 21年の米国オンライン市場全体におけるOTAのシェアは35%から37%に上昇し、シェアを取り戻した。しかし、サプライヤーのウェブサイトが63%を獲得し、過半数を維持している。ホテル販売はOTAがサプライヤーサイトを上回り続けている唯一の分野で、OTA は52%を占めたが、25年には48%までシェアを落とすことが予想される。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「THE STATE OF ONLINE TRAVEL AGENCIES」