旅行会社と消費者のマッチングは成功するか? トリアドが新機能で挑戦

2020.07.20 00:00

 トリップアドバイザーは、旅行を計画して予約する“トラベルデザイナー”と消費者を結び付ける新しいプラットフォームの開発を水面下で進めている。レコ(Reco)として知られる同サービスは、デスクトップとスマートフォンアプリの両方で使用でき、旅行者は毎回199ドルの料金で旅行事業者のポートフォリオにアクセスできる。

 ユーザーが旅行日、滞在期間、旅行タイプ(休暇、同窓会、クルーズなど)、予算、興味、雰囲気(ロマンチック、スピリチュアルなど)を選択すると、それらの分野の専門知識を持つ旅行事業者を紹介する仕組み。事業者側の登録には審査基準が設けられ、保有する資格や賠償責任保険など多くの項目をチェックされる。

 現在は米国で試験運用の段階にある。トリップアドバイザーは詳細を明らかにしていないが、「今後数カ月以内の展開を検討している旅行計画の新たな概念」と説明している。

 消費者と旅行会社をマッチングするというコンセプトは10年以上前からあり、さまざまな企業が挑戦してきたが、いずれのケースも失敗している。トリップアドバイザーの関係者はこれについて、「われわれは旅行者により良いサービスを提供する方法を常に試みている。全世界的なブランド力と信頼性は大きなアドバンテージになる」と述べている。


この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Tripadvisor quietly tests consumer-to-travel agent service Reco」