ハッカソンもコロナ対策がトレンド 出張中の安全確保や衛生管理監視アプリ
2020.07.20 00:00
旅行業界は消費者に安全と安心を提供するための方法に重点を置いているが、先ごろ初開催されたトラベルスクラム・ハッカソンの勝者の多くがこの分野のソリューションだった。ハッカソンのテーマは、健康と衛生、旅行とエクスペリエンス、持続可能性と救済の3つ。
グローバルアワードは、アムステルダムを拠点に旅行関連テクノロジーを手掛けるロードマップの「ロードハック」が受賞した。これは出張者が企業のトラベルマネジャーと常に連絡を取り合い、安全を保証するコンテンツを豊富にそろえたモバイルアプリ。米大陸賞を受賞したのはATPCOの女性スタッフで構成するチームで、旅行者の好みと健康・衛生上の制限を考慮して目的地をマッチングするプロジェクトを考案した。
中東・アフリカ部門の勝者はクリーン・ホテル。ホテル運営者がSMSボットを介して清掃データを表示できるプロジェクトだ。アジア太平洋部門ではIBSソフトウェアが受賞した。AI(人工知能)を使って旅行者の好みに基づく提案を行う「アルマ」と、ホテルや空港などの閉鎖空間で社会的距離とマスク着用の順守状況を監視するビデオアプリ「ボヤージュ」が評価された。
トラベルスクラム・ハッカソンは、旅行業界が再び立ち上がるのを継続して支援できるコミュニティーの確立も目的としている。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Traveler safety and hygiene emerge as the dominant themes at TravelScrum hackathon」
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