ガイドブック2社が提携、コンテンツを相互提供 OTAへの転換と批判も
2020.07.06 00:00

カルチャー・トリップとロンリープラネットは競合を放棄し、それぞれの異なる広告ツールを介して双方のプラットフォームにコンテンツを提供する。提携は「トラベル・リボーン」と呼ばれ、旅行者が世界を体験する方法を変え、オーバーツーリズムと画一的な体験が特徴だったこれまでの慣行から前進することを使命としている。
トラベル・リボーンは、広告主と提携企業にディスプレイ、オーダーメイドキャンペーン、モバイルアプリの統合など、幅広いソリューションを提供する。旅行者の行動やコンテンツエンゲージメントに関する洞察についても広告主に提供する。これにより、ガイドブック発行者は資産をうまく活用するより良い方法を見つけるよりも、OTA(オンライン旅行会社)になることを選択しているとの批判に直面している。
ロンリープラネットは昨年初めに新CEOにルイス・カブレラ氏を招き、数々の買収を行い、新しいウェブサイトを立ち上げた。最近では、約8000の旅行先のコンテンツへのAPIを開放し、「ロンリープラネット・エクスペリエンス」を開始した。一方、カルチャー・トリップは昨年、OTAと競争することを公言して大きな注目を集めた。両社は19年後半時点の1億人超を集客することが目標で、広告主にとって魅力的な提案になる。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「Culture Trip and Lonely Planet unite, give advertisers access to combined audience」
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
キーワード#OTA#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
緊急事態宣言で営業縮小再び 店舗休業やツアー中止、販売は仮想体験や春に照準
-
ワクチン接種義務は得策なのか
-
MICE業界再興へ方向性 ICCA部会の国際会議「ハイブリッドで収益拡大」
-
日旅、非旅行業分野の開拓強化 新事業展開やDX加速へ組織改正
-
キーワードで占う2021年 GoTo後の喚起策から地域振興DXまで
-
主要旅行業者の10月取扱額65.7%減、GoTo東京追加で国内大幅改善
-
東武トップツアーズ、社会課題解決型営業を強化 公務案件の受託拡大
-
新潟・粟島浦村がガバメントクラウドファンディング、定期航路の存続へ
-
IATA調査、旅行需要回復は11月から停滞 国際旅行者88.3%減
-
白馬に煙のないゲレンデ誕生、喫煙所を加熱式たばこ専用室に