パッケージツアー販売、意思決定の早い顧客獲得が鍵
2019.11.18 00:00

マイクロソフトは、5~7月にビングでパッケージツアーを購入した英国人を対象に年齢が意思決定プロセスにどのように影響するか分析した。それによると、50歳未満の旅行者は1日で購入を決めた割合が55%を占めたのに対し、50歳以上では61%が購入に1カ月以上要したことがわかった。全体で見ると、パッケージツアーを1日で購入した人は33%で、1カ月以内が63%を占めた。
調査では、年齢に加えて購入経路の違いも浮かび上がった。価格に関する問い合わせは、購入にかかる日数が1日の場合は8%だったのに対し、1カ月では28%に増加する。つまり、価格の感度は時間の経過とともに増加している。ブランドに関する問い合わせは、1日で購入した場合の問い合わせの22%、長期購入では12%を占め、より慎重な消費者にとってブランドロイヤルティーが低下することがわかる。
マイクロソフトは、「パッケージツアービジネスでは意思決定プロセスを短縮することが不可欠だ。決定力のある購入者をより良く理解し、慎重な購入者から分離して、それぞれの感度と好みを活用すれば実現できる」と指摘している。
この記事は米フォーカスライト運営のニュースサイト「フォーカスワイヤー」を基にフォーカスライトの牛場春夫日本代表が執筆したものです。参考記事(英文)はこちら。
「On the path to purchase, younger travelers book sooner, brand loyalty shrinks long-term」
カテゴリ#観光マーケティング#新着記事
キーワード#パッケージツアー#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
雇調金受給額、観光関連が上位独占 ANA筆頭にKNT-CTやHISも
-
12月百貨店外客売上89%減、通年は4年ぶりマイナス
-
ワクチン接種開始で新サービス、旅行会社やバス会社が余剰資源生かして
-
持続可能な観光地経営 待ったなしの行動改革とイロハ
-
オンラインツアー好調の琴平バス、訪日も強化 コロナ後へ未開拓エリア紹介
-
『女将は見た 温泉旅館の表と裏』 伝統文化支える存在たるゆえん
-
MSCクルーズ、新造船に人型ロボット 最新技術で未来空間提供
-
四国全域でワーケーション推進、周遊型プランや紹介窓口を整備
-
20年の日本人国内旅行消費55%減、近場旅行伸び単価9%低下
-
シニアの国内旅行意欲が復活 JTB総研調査、海外旅行の世代交代も