動物アトラクション、トリアドとエアビーに新たな動き
2019.10.14 01:00

お茶会に動物が自然な形で寄ってくる環境をつくる
トリップアドバイザーは、捕獲や輸入したクジラ・イルカなど鯨類のアトラクションを行う施設のチケット販売を中止する。16年に動物アトラクションに関する指針を策定して以降、ゾウ乗りやトラと触れ合うツアーを取りやめており、対象範囲を拡大する。一方、エアビーアンドビーは、動物保護団体の協力の下、新たにアニマル体験の取り扱いを開始した。動物は旅行コンテンツとして人気が高い半面、保護の観点から旅行・観光事業者の対応が問われている。大手の動きに注目が集まりそうだ。
トリップアドバイザーは、子会社のビアターを含め、現在掲載している該当施設について数カ月後に販売を中止するとし、年内に新ルールを本格的に適用したい意向だ。海洋生物学者や動物学者など専門家との協議を重ね決定に至った。イルカ捕獲について、かねてから動物愛護団体が世界動物園水族館協会(WAZA)に「イルカの追い込み漁は残虐」と指摘していた経緯もある。
エアビーは導入に当たり、ワールド・アニマル・プロテクション(WAP)と共同で指針を定めた。これに準じて、動物の世話に精通したホストが動物にストレスがかからない体験を提供する。取り扱うのは300種以上、約1000件。米国デンバーの「アルパカとふれ合う」体験では、牧場経営者がアルパカとの接し方を説明し、体験者にルールを順守させる。「子羊と一緒に紅茶を楽しむ」体験では、動物の生態を重視し、写真と餌やりを同時に行わないなどの制約を設けた。
エアビーは社会貢献に属する体験にも目を向けた。「保護犬とハイキング」など100件ほど提供し、動物保護や救助などの活動を支援する。収益はすべて非営利団体に寄付する。
関連キーワード
カテゴリ#海外旅行#新着記事
キーワード#エアビーアンドビー#新着記事
キーワード#トリップアドバイザー#新着記事
キーワード#動物アトラクション#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
ニセコ、訪日客の寄付金で課題解決へ 返礼品に体験型ご当地ギフト
-
訪日客増、石川で顕著も能登復興遠く 観光庁が復興計画を支援 地域の意向反映
-
客室利用率、東阪で明暗 12月速報値 10ポイント以上の開き
-
観光政策と気候行動の統合 バクー宣言が意味するもの
-
地銀2行、静岡・山梨周遊促進で連携 まずフィリピンの富裕層に照準
-
24年の国際旅行者は14億人 コロナ前に回復 フランス1億人超
-
『赤と青のガウン オックスフォード留学記』 プリンセスの体験談がめっぽう面白い
-
国際会議誘致・開催貢献賞に福岡市や岐阜市 JNTOが9件選出
-
東京観光公式サイトでチケット販売 歌舞伎や文化体験など 1週間先の公演も
-
HISと子会社、雇調金64億円返還へ 誤りと虚偽申請で 矢田社長「理解と指導が不足」