AI活用でテック企業が議論 人手不足解消の一手も提案には課題
2024.06.03 00:00
![](https://www.tjnet.co.jp/wp-content/uploads/2024/05/0610_P06-01_R.jpg)
オンライン旅行事業者が一堂に会する国際会議「WiTジャパン&ノースアジア2024」が5月13~14日に都内で開催され、生成AI(人工知能)にどう向き合うかが議論の的となった。「デジタル旅行の第3時代」と題したパネルディスカッションでは、国内外の主要企業が活用の現状や考え方を明かし、課題も示された。
ホテル・旅館向け予約エンジンのトリプラは、人手不足が課題となるなか、AIを用いた宿泊プランの自動作成を成功事例に挙げた。一方、アゴダは「AIによる旅行提案はまだ不十分。プラスアルファが必要」といい、まずは評価コメントのフィルタリングなど社内で使ってみることが大事だとした。
ウーバーはレストラン・体験予約と連携した配車サービスなどに活用しており、パーソナル化に余地があると見る。ただ、「AIはあくまでツール。どう息を吹き込むか、人間の頭脳がクリエイティビティーをもたらす」と指摘する。
リクルートは「オープンプロトコルが日本でも国際市場でも不足している。旅行を計画する前の段階で、よりオープンな形で通貨やスケジュールなどの情報をつなげる必要がある」などと指摘した。
【あわせて読みたい】2023年7月17日号>生成AIの使い方 ツーリズムは生かせるのか
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
アクセスランキング
Ranking
-
釜石市、持続可能な観光でまた称号 日本初のゴールド賞 鍵は地域のマネジメント
-
米国、グローバルエントリープログラムを本格運用へ 東京・大阪の面接会に参加多数
-
ファーイースト・ホスピタリティ、日本で3軒目のホテル運営開始 3倍の2000室に拡大へ
-
6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響
-
日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
-
競争入札と談合 成長領域の落とし穴
-
日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
-
ベルトラ、韓国大手OTAと提携 インターパークに訪日商品供給
-
『奏で手のヌフレツン』 壮大な神話のような読了後の満足感
-
ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く