「数を意識せず経験価値を重視」 ひがし北海道DMO、旅行会社に訴え
2024.05.20 00:00
ひがし北海道自然美への道DMOは4月24日に都内で観光素材説明会と商談会を開催した。野竹鉄蔵専務理事は参加した旅行会社を前に、「(有名観光地が選ばれやすい)ダイナミックパッケージの時代が来て、ひがし北海道が売りづらくなった。これからは数を意識するのではなく、オーセンティック(真)の魅力を打ち出してどう収益につなげるかだ」と述べ、売り手に意識の変化を求めた。
独自の調査によると、過去3年間の旅行形態は一人旅が33.6%と群を抜いて多く、2位の恋人・夫婦(29.1%)を引き離した。人気の場所・体験は網走流氷クルーズ、知床流氷ウオーク、SL冬の湿原号などが上位。特に20代男性が支持しており、道東未訪問者にも人気があるため、需要の掘り起こしが重要と見る。これと同時に、若年層は流氷を見るだけでなく守りたい気持ちも大きいと回答しており、サステナブルな旅をキーワードに経験価値を重視したマーケティングが今後の鍵とした。
旅行手配は航空会社サイトや宿泊予約サイトが中心だが、出発前に行程を考えながら飛行機と宿を手配する人が特に20代で多い。野竹専務理事は「旅行会社が丁寧に情報を出していけば若者層は見てくれる。いかに分かりやすく出すかが大事」などと助言した。
【あわせて読みたい】ジェイアール東日本企画の高橋敦司常務が語る「自ら変革するひがし北海道の観光」
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