創刊60周年&渡航自由化60周年特別編集号「ツーリズムの現在地と未来~時代の転換期に探る産業のこれから」24年6月17日発行
2024.03.18 00:00
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さかのぼること60年前の1964年4月1日、海外観光渡航が自由化されました。当時大卒の初任給2万円に対しハワイ4島巡り7泊9日間が36万円という憧れの商品。記念撮影に収まる海外旅行参加者の姿は背広姿にネクタイ、女性は着物姿が目立ち、空港にはのぼりを立てて見送る人々の姿も見られたといいます。
それまで官公用や学会、視察などの渡航手続き業務主体だった旅行あっ旋業者に団体の海外手配旅行が加わり、その後の海外パッケージツアーの登場で海外旅行ビジネスは一気に大衆化。発展・拡大の道を歩み始めます。トラベルジャーナルは渡航自由化2カ月後の6月15日に創刊。「海外旅行産業の発展を願って」をコンセプトにさまざまな角度からビジネス情報の発信を続けました。
自由化初年度に12万7749人だった日本人出国者は2019年に2008万669人と業界悲願の2000万人突破を記録しますが、コロナ禍を経たいま、訪日旅行市場の順調な回復を尻目にその糸口をつかめていません。政府が目指す観光先進国への道を開くためには、訪日旅行・国内旅行・海外旅行のバランスのとれた市場の形成が不可欠です。
現在の観光立国推進基本法のベースとなる観光基本法は海外渡航自由化前年の1963年6月に公布・施行されました。渡航自由化60年の歩みは観光立国への歩みと重なります。
創刊60周年&渡航自由化60周年を機に6月17日に発行するトラベルジャーナル特別編集号は「ツーリズムの現在地と未来」をテーマに、あらためてこの60年の足跡を振り返りながらツーリズムの現在地を確かめ、産業のこれからを展望していきたいと考えています。
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