<PR>トラベル懇話会、渡航自由化60周年を迎え、海外旅行の本格復活へ
2024.02.05 00:00
旅行業の経営者等で構成されるトラベル懇話会は1月12日、東京・有楽町の朝日ホールで新春講演会・賀詞交歓会を開催した。46回目を迎えた今年はコロナ禍の影が消え、参加者からは旅行需要復活への自信と期待がうかがえた。
百木田康二会長(東武トップツアーズ代表取締役社長)は年頭のあいさつで23年を振り返り、旅行需要の顕著な復活に触れ、国内・訪日旅行の回復ぶりを喜んだ。一方、海外旅行は962万人で1000万人に届かず、「経済的な負担の増大や不安定な国際情勢もあり、国内・訪日旅行と海外旅行のバランスが大きく崩れた」と指摘。「需要は回復したものの人材流出によってサービス提供が不可能になり、機会損失が目立つ」と問題点も示した。
24年は「観光の完全回復を実感できるようにすることが最重要であり、国内・訪日・海外旅行を三位一体でバランスよく発展させていかねばならない」とする。海外渡航自由化60周年を機に若者の海外旅行への関心を高める施策展開、人材不足への対応策が必要であり、「観光産業全体として取り組むべき」と呼びかけた。
さらに、長時間労働からの脱却を図り、生産性を高め、賃金を上げて業界の存在価値を向上させることで優れた人材を獲得すること、また既存事業の維持とビジネスモデル改革の双方への対応が必要との考えを示した。
なお、百木田会長は今後の活動方針として、会員間の意見交換を活発化するとともに、会の特徴である「楽しさ」も存分に出していきたいと語り、新規入会を呼びかけた。
来賓として登壇したJATA(日本旅行業協会)の髙橋広行会長も、「24年の最大の課題は海外旅行の復活に尽きる」と述べ、「法人団体旅行で復活の動きがあり、心強い兆候」と期待感を示した。今年は海外渡航自由化60周年、パリ五輪、観光にも好影響のあるG7サミット・イタリアが開催されるほか、日米観光交流年で交流事業も多数予定される好材料がある。「今年は追い風が吹く。海外旅行を盛り立てるイベントが目白押しで、復活の道筋が見えてくると確信している」と期待を示した。
折しも元日に能登半島地震が発生し、被害が拡大している。被災者への支援につなげるため、会場では募金箱を設置して来場者から寄付を募った。
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