ホテルと海外OTAの支払い電子化 銀行経由の送金不要に 藤田観光らが導入
2023.10.23 00:00
マルチキャッシュレス決済ソリューションのStarPay(スターペイ)は、ホテル向けに発展させた新システムを11月から日本で本格導入する。第1号は藤田観光で9月から試験運用を開始した。海外のOTA(オンライン旅行会社)などと取引する場合、VCN(バーチャル・クレジット・ナンバー)を使って対応・処理できるようになる。
日本ではこれまで銀行経由での海外送金が一般的だった。しかし、海外のエージェントはVCNで支払う傾向があり、日本のホテルでのVCN対応が求められていた。
VCNはプラスチックカード不要でマスターカードブランドのカード番号が発行される法人向けサービス。請求業務のデジタル化がメリットで、特に日本国内で決済手段がなかった海外OTA との請求・支払いの消し込み業務をウェブサイト上で一元管理できる。新規取引先ともVCNでの入金管理とすることで、預り金管理などの業務負担も大幅に軽減できるという。
新システムは、スターペイを提供するネットスターズと、世界的に決済ソリューションを提供するワールドペイの日本法人が開発した。
VCNによる法人決済ではこのほか、アゴダとホテルマネージメントジャパンが試験運用を開始した。ホテルマネージメントジャパンが運営するオリエンタルホテルとホテル・オリエンタル・エクスプレスで始める。
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