訪日クルーズ250万人回復へ 25年政府目標 100港へ増加も推進
2023.03.27 00:00
政府は25年に訪日クルーズ旅客数をコロナ前のピーク水準の250万人に回復させる。外国クルーズ船が寄港する港湾数はピークを上回る100港を目指す。観光立国推進基本計画案に盛り込んだ。旅客数は17年に過去最高の252万9000人を数え、港湾数は19年の67港がピークだった。
16年にとりまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」では20年500万人を掲げていた。しかし、旅客数は18年245.1万人、19年215.3万人と漸減傾向を示し、コロナ禍で国際クルーズの運航が休止した21・22年はゼロだった。18年からの減少は、市場の8割以上を占める中国でクルーズの供給過多に伴い船社が配船数を抑えた影響。訪日クルーズはこの3月に再開されたが、中国は団体旅行をまだ解禁していない。
安心して楽しめる環境づくりや客船の受け入れ環境整備、船社と港湾のマッチングなどで「寄港のお断りゼロ」を目指す。観光庁は港湾局などと連携し、寄港地観光ツアーの上質化や多様化、周遊ルート開拓などに取り組む。
【あわせて読みたい】日本発着クルーズ、滑り出し順調 カーニバル・ジャパン堀川社長「日本人客は5月が分岐点」 19年の訪日クルーズ客、中国減速で2桁マイナス 寄港地は多様化
カテゴリ#観光政策#新着記事
キーワード#インバウンド#新着記事
キーワード#クルーズ#新着記事
キーワード#国土交通省#新着記事
週刊トラベルジャーナル最新号
アクセスランキング
Ranking
-
旧戸田家がオーベルジュに 広川町、運営を民間委託
-
政府が日本版ESTA導入へ 30年までに開始 円滑な入国や不法滞在防止に
-
着地型で攻めの値付けも集客好調 下諏訪町、成長と雇用確保へ「正当な対価」
-
いまこそ知りたい世界遺産 持続可能なツーリズムのために
-
旅行業倒産、17カ月ぶりゼロ 24年は低水準 宿泊業も8月最少
-
大村湾で自転車&船の旅 4港で一緒に乗り込み可能に
-
観光のGDP寄与額、日本4位 WTTC調査 米国2兆ドルで1位維持
-
免税売上高、すでに23年超え 1~7月で過去最多に 単価上昇
-
加須市物産観光協会の求人募集要項
-
オーバーツーリズム抑制へ新規32事業 観光庁が採択 混雑の可視化など