季節雇用者の研修方法見直し ニセコ、入国や指導体制に課題
2022.12.12 00:00
蘭越町・ニセコ町・倶知安町で構成するニセコ観光圏は、外国人の冬期スタッフ向けの研修方法を見直し、従来の対面式からユーチューブで限定公開する動画での実施に変更した。8本の研修動画を視聴してエリアの概要やスキー場などに関する情報を学んでもらう。入国規制緩和で増加が見込まれる冬期の外国人旅行者へのサービス向上を図る。
研修方法を見直す理由は、入国制限の緩和が遅れたことで、ワーキングホリデー制度を利用して海外から働きに来るスタッフの到着時期に幅があること。また、2年間に及ぶコロナ禍により、事業者が通年雇用スタッフを維持できず、新規スタッフに研修を実施するリソースがないことが背景にある。
ドライバーやフロント業務などを担う外国人スタッフは、旅行者と最初に対面する可能性が高いため、研修を通じた知識向上でサービスのレベルアップを図る。研修動画の視聴後には確認テストを受けてもらい、その際にメールアドレスを回収することで、急な国境閉鎖や災害など緊急時に行政機関や観光協会からスタッフに直接連絡ができるようにする。
動画は全編英語で構成。すでに17社から視聴希望があるといい、オーストラリアや英国などから500人以上が視聴する予定。
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